成長ホルモンとは何でしょうか?

成長ホルモンは、脳から出た指令を受けて下垂体から分泌されます。そして、軟骨、骨、肝臓、脂肪、筋肉、心臓、血管、腎臓、脳、リンパ球などに直接働きかけ、代謝のバランスを保っています。


代表的な働きは成長促進作用と代謝調節作用です。子どもの頃は身長を伸ばす為にこの成長ホルモンは絶対不可欠な存在です。肝臓で作られるソマトメジン-Cに働きかけ、骨を伸ばす大切な役割りを持っています。また、成長ホルモンは体内でエネルギーをつくる過程で大切な役割を持っています。エネルギーがつくられないと、全身倦怠感を感じ、気力が低下します。これらが代謝調節です。代謝調節というのは、皮膚や毛、汗などに最も関係があり、調節がうまくいかなくなると身体に不都合が生じます。汗が出なくなるので皮膚がカサカサになったりするのは代謝調節がうまくいっていない証拠です。代謝調節が出来ないと、人間が生きる為の身体のバランスを崩してしまうので生きていけなくなります。


成長ホルモンというと、「身長を伸ばすためのホルモン」とだけ思われがちなので、小児期に必要な物質だと思われていますが、実際には生涯をつうじて人間の身体にたいへん必要なホルモンです。


成長期の子どもでは成長ホルモンの分泌が不足すると、背を伸ばすが悪くなり低身長(成長ホルモン分泌不全性低身長症)という病気を引き起こします。幼い頃から身長の伸びが悪く他の周りの子どもに比べると身長が際立って低いのが特徴です。また、成長ホルモンが不足していると思春期の訪れも遅くなります。思春期(成長期)を周りの子ども達に訪れ大人になっていく中で、成長ホルモンの分泌が不足している子は、思春期の訪れが遅れるため、幼く見えます。これらの症状を正常な状態に近づけるよう、成長ホルモンを補う治療が行われるのです。


また、成長ホルモンには皮下組織への水分保持という大きな働きもあります。美容に関してはお肌の水分を保ち潤いを与える役目です。そして、代謝をよくしエネルギー消費や筋肉を発育する役目から、筋力アップから体力が蘇り、またダイエット効果やバストアップ、ヒップアップなどの効果もあります。また、成長ホルモンは脳にも直接働きかけるので脳に活力を与え精神面にも良い効果を示します。


成長ホルモンが不足している状態には成長ホルモンを補う為の注射があります。病院で処方してもらいます。小児の成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療のために処方され使用するのであれば、特定慢性疾患に認定されていますので、治療費の負担は軽減されます。成人の方の成長ホルモン治療は、保険は適用されていますが病気の程度や体質にもよりますが、だいたい1ヶ月に18000円~20000円かかるといわれます。


しかし、美容の為の成長ホルモンを補うことには病気と認定されないので、成長ホルモン注射は保険がききません。かなり高価なものになります。しかし、成長ホルモンを補うと美容への効果はかなり期待して良いでしょう。


このように、成長ホルモンは私たちの身体には誰にでも分泌されていて、とても大切な役割りを果たしています。なので、分泌が悪いことによる病気もありますね。成長ホルモンの不足を補うことによってさまざまな効果がありますが、副作用がほとんどない点が嬉しいところです。子どもの身長の伸びに悩んだり、成人の方が身体に異変を感じたりした場合は、すぐに医師に相談しましょう。長い期間の治療が必要になりますが、成長ホルモンが正常に分泌されると、心も体も元気になり生活が明るくなります。

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